~2009 SR400キャブ仕様編 序章
- 投稿日時:2019年04月04日
- カテゴリー:SR400 carburetor
★『図太いトルクラインで雄大な旅をプレゼントしよう!』をコンセプトに★
なんとか、音量と性能のバランスの取り方が見えてきた。
これなら特性を色々いじっても大丈夫そうだ。
やっぱり、トレーサーはヨーロッパのライダーにめっちゃくちゃ人気のマシンだけあって、
アドベンチャーツアラーなのに軽快なフットワークで、速いし楽しい。
そして割と刺激が強い。
特に3000rpm過ぎたあたりに少しパワーラインの溜めを作り、
一気に加速させる手法は
ヨーロピアンライダーを興奮させる常套手段なのかもしれないな。
でも案外この回転域、日本の道路をあまり飛ばさないで
走らせようと思った時にはもっとも良く使う回転域なので、
少し気になっていたんだ。
特に長旅に出た時にこの特性は、まあほんのわずかだけど
ライダーを疲れさせる要因になっているような気がしているんだ。
神経を抜けないっていうか、弱っている時には
ほんの少しだけナーバスにさせると言うか・・・。
ちょっと今回は、SPTADAO風に目先を変えて”トレーサーのオーナーに
『図太いトルクラインで雄大な旅をプレゼントしよう!』をコンセプトに
特性を作っってみようと思うんだ。
もちろんウイリーだって軽くできちゃうトレーサーならではの元気印を残しながら
BMWのGSに負けないくらい、優雅に雄大な旅を楽しめるようにね。
★排気量を疑いたくなるようなたくましさだ★
あれからすでに1週間が経過しようとしている。
パイプに対するサイレンサーのマッチングに若干苦労しているようだ。
サイレンサー単体での性能を維持しながら、パイプとの相性を引き出す。
そもそもほぼ同じコンセプトで開発を行ってきた
パイプとサイレンサーなので、
ほとんどのところでは相乗効果が出ていて、いい傾向にあるけれど、
逆にいままであまり感じられなかったネガな部分も強調されてしまった。
これをマフラー側でバランスをとって打ち消していく行為を根気よく続けている。
そして完成の報告が入った。
なるほどね。そうだよな。レブル250にはこの骨太のパワー感もいいね!
パイプ+サイレンサーを組んだ瞬間、一瞬にしてレブルの表情が変わる。
マッチョだ。今まであった線の細さが嘘のように変わる。
排気量を疑いたくなるようなたくましさだ。これはいい。
一つ一つのギアで使える回転の範囲がさらに広くなった。
とても扱いやすい。
これは本当に嬉しい組み合わせだと思う。
今月末くらいから行われる快感、体感、試乗会ライドオンキャンペーンで
体験できるように用意をしておくよ。
興味があったら是非
キャンペーンの日程はこちらから。
忠
★1速から2速くらい高いギアを普通に選択出来るようになったんだ★
来たねぇ〜!
サイレンサーインナーのメインパイプ径を変更し、
サイレンサー前部にある円錐形の膨張室の容量と
そこに排出するタイミングを変えながら何度も分解しては組み立てて、
組み立てては走って、走っては修正し、
気の遠くなるような作業の連チャンだった。
最後にどおしてもパワーラインが
上手く繋がらないところを感じていたので全長を少し長くしたりもして・・・
おかげで今ではパワーラインが綺麗につながって爽快な走りに変わった。
本当に気持ちイー!
よくレブル250でサイレンサーを交換すると
大切な5速 30km/h~50Km/h付近が台無しになるパターンが多いけど
こいつは違う。この速度域のトルクをフラットに気持ちよく引き出すことが出来たので
通常走行では1速から2速くらい高いギアを普通に選択出来るようになったんだ。
走りの質感がすごく高まって300ccクラスのマシンを走らせているようですごくいい気分だ。
これでレブル250のPOWERBOXパイプの基本的な性能は完成だ。
あとPOWERBOXサイレンサーとの性能のすり合わせをおこなって開発終了。
もう少しだ。
忠
★3000~5000rpmのトルク特性が重要になるという事だ★
基本的にマフラーに続くパイプ単体を交換しただけで
しっかりと気持ちイー! が体験でき、
POWERBOXサイレンサーとのマッチングで
更なる気持ちイー! を引き出せなくてはならない。
特に今回改めてテストをして感じた事は
CB250Rを日本国内で走らせた時に
やはり3000~5000rpmのトルク特性が重要になるという事だ。
ここにある程度フラットに豊かなトルクを引き出すことができれば、
POWERBOXと同じように高い評価をいただけるだろうなって思っているんだ。
さあ先ずは基本となるパイプの太さと長さを導き出すことからスタートだ。
忠
★内蔵型の試作では構造上このパイプが使えない★
完璧な性能を引き出している試作のマフラーパイプでは
排気ガスを膨張室に解放する際にパイプを介しているが
内蔵型の試作では構造上このパイプが使えない。
ここが問題点だ。
ここをクリアーするために排出ガスの解放部の径が重要になってくる。
この径についても現在の開発担当メンバー的確に指示を出していた。
結果、また一歩あの性能に近づいた。
かなりいい線まで来ている。
忠
スペシャルパーツ忠男(SP 忠男)| オートバイ・バイク・二輪車、オリジナルマフラー公式サイト
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