忠さんが陣頭指揮をとってマフラーを開発していく実際のストーリー|マフラー開発奮闘記

2023~Z900RS 編 其の伍

  • 投稿日時:2023年03月24日
  • カテゴリー:Z900RS 2023

★上昇フィーリングが伸びていくとさらに楽しくなりそうだ★

クラッチを繋いで走り出した瞬間、ホッとしたね!
ライダーとZ900RSとの間にしっかり意思疎通が出来ている。
右手に対してエンジンは従順に反応する。
そう、ライダーの意思通りに追従してくれる。
これがPOWERBOXマフラーを開発する際に一番重要視するポイントなんだ。
このポイントは多くのSP忠男ユーザーから高く評価をいただいている大切なところなんだ。

そしてその後が、またすごい。
軽い、すっごく軽い。
Z900RSのエンジンに一番負荷がかかるであろう回転域に
逞しいトルクを引き出してあげたから、トルクとマシン重量の相関関係で
マシンがめちゃくちゃ軽く動いてくれる。
しかもここで最も大切なのは、常にライダーとエンジンの信頼関係を保つこと。
いつでもライダーにプレッシャをかけることなく、
ほんの僅か後をライダーに追従する感じで追いかける。
そんな感じだ。こうしてライダーのコントロール下に置いておくこと。
これもとてもうまくいっている。
これが軽さの秘訣、リラックスしたフィーリングを引き出す秘訣なんだ。
これはすごく良い出来だ。

あとは7000rpmを超えて回転の上昇フィーリングが伸びていくとさらに楽しくなりそうだ。
スタンダードの状態では、少し回転の勢いに落ち込みを感じる高速域も
少し伸ばせたら更に良い。
そんなふうに感じている。もしそれができたら完成だな。

SP忠男開発チーム

 

z900rs_2023_0500.jpg title=

2023~Z900RS 編 其の四

  • 投稿日時:2023年03月23日
  • カテゴリー:Z900RS 2023

★強く綺麗に整ったトルクラインを引き出すことに成功したんだ★

2000rpm付近のトルク特性を整えるのに色々苦労があったけど、
POWERBOXパイプで培われた技術の応用が、非常に良い効果をもたらした。
製造の工程が増え、価格を抑えるのが難しくなるので、
この技術を使うことにかなり躊躇していたんだ。
しかしZ900RSオーナーの笑顔を思うと、どうしてもやってみたかった。
案の定これは成功だ。
エキゾーストパイプ内で一度排気の脈動をコントロールしてから
メインパイプへと排気ガスを流していく・・・
これは基本的に純正のマフラーにも発生している特性なんだけど
トルクが盛り上がる回転のタイミングや強さをコントロールすることで、
かなり心地良い特性に整えることができた。
しかもPOWERBOXパイプのノウハウを活かして、
2500~5000rpmにかけて、強く綺麗に整ったトルクラインを引き出すことに成功したんだ。
さあ、この特性を手に入れたZ900RSの走りはどう変わったのか楽しみだ!

SP忠男開発チーム

 

z900rs_2023_0400.jpg title=

z900rs_2023_0401.jpg title=

2023~Z900RS 編 其の参

  • 投稿日時:2023年03月20日
  • カテゴリー:Z900RS 2023

★何ヶ月もやっているだけに全体的には理想の特性に近づいている★

Z系の車両には必須のショート管。
実はこのルックスを踏襲したまま、性能にこだわるのは至難の業なんだ。
基本的な出力特性はエキゾーストパイプの太さと長さ、
そして集合のタイミングで、独自のトルク特性を引き出すことができる。

一方音量はと言うと、基本的に性能が向上すればするほどシ
リンダー内の爆発が強くなり、音量は大きくなる。
効果的な消音の方法は、マフラーの出口付近に消音器を備え音を消す。
この消音器の容量が、大きければ大きほど消音効果が上がり、
音を消しながらもエキゾーストパイプにより、
引き出された性能への影響を抑えることができる。
要はマフラーが引き出した本来の性能を落とすことなく
音量を規制値に抑えるためには、
マフラー出口付近に設置される大容量の消音装置はとても効果的だということ。

しかしショート管には、この出口付近に消音器の容量を確保することができない。
そこで、昨今のマシンの著しい高性能化と厳しい音量規制の間で、
このショート管を採用する際には、性能と音量のせめぎ合い、
全てが限界ギリギリで、作っては測り、測っては走り、
その結果をみてまた設定を変えて作り直す・・・。
だから、通常のマフラー開発の10倍以上楽しめる。
そして10倍以上労力がかかる。ここが結構問題なんだ。

もう、何ヶ月もやっているだけに全体的には理想の特性に近づいている。
直近の開発課題は2000rpm付近のトルクが極端に上がり、
2500rpmに大きく谷が生まれ、とても神経質な特性になっていること。
もう、この特性を抑えるために朝から晩まで何日間も費やしている。
残念ながら、今のところ過去に蓄積された方程式は、一切通用していないところだな。

SP忠男開発チーム

 

z900rs_2023_0300.jpg title=

z900rs_2023_0301.jpg title=

z900rs_2023_0302.jpg title=

Dax125編 其の六

  • 投稿日時:2023年03月16日
  • カテゴリー:Dax125

★ライダーをホッとさせる独特なフィーリングは、すごく良い★

同時に開発を進めていた、CT125のノウハウも活用して
更にトルクラインを極めてみた。
全然違う! なんだろう走り出した瞬間から、
このライダーをホッとさせる独特なフィーリングは、すごく良い。

低速域・中速域・高速域どの速度域でも圧倒的なパワーを感じるのに
全然ライダーを緊張させないんだ。
どんなところでも、どこまででも走っていきたくなる不思議な快感だ。すごくいい。

触媒の位置を調整して太さや長さの組み合わせを、小刻みに調整しながら探っていったんだ。
寸法を変えては、走り、走っては、寸法を修正し、楽しかった時間は終了。完成です。

本当にいいマフラーが出来ました。
奥さんや、彼女を乗せて隣の街までお出かけ
バックパックを背負ってDaxと県を跨いで田舎の散策

なんてことが楽しくなる。
そんな雄大なトルク。緊張から解きほぐし、心を朗らかにしてくれる質の高いトルクライン。
いいね! 完成だ。

また快感体感試乗会ライドオンキャンペーンで試着用のマフラーを用意するからぜひ試してみてほしいな。
ライドオンキャンペーンの情報はこちらから・・・・ 

SP忠男開発チーム 

製品の詳細はこちら

dax125_0600.jpg title=

dax125_0601.jpg title=

2023〜ハンターカブ・CT125編 其の玖

  • 投稿日時:2023年03月10日
  • カテゴリー:CT125 23

★すごく良いトルクラインを引き出すことが出来た★

よかった!やっぱり、こだわって調整を繰り返してきて本当に良かった!
すごく良いトルクラインを引き出すことが出来た。
気持ちイー! 本当に『気持ちイー!』
心地良い、爽快、逞しい、頼りになる。
どこまでもどこまでも遠くへ遠くへ走り続けられる。
トップギアをホールドで、フラットなトルクが
車体の前後方向の挙動を抑えてくれる。
ライダーが、心の底からリラックス出来る。
しかもかなりパワフル。

また、カメラをぶら下げ、野山に行ってトコトコと。
そんな時は、4速のままスタンドをかけて、
またそのまま4速のままエンジンをかけてスルスルと走り出す。
こんな走りもとても楽しい。

いいと思うよ。本当にいいと思うよ。
今度の2023〜ハンターカブ・CT125用 PURESPORTマフラーも
2023〜ハンターカブ・CT125オーナーのあなたにはぜひ一度体感してもらいたいな。

快感体感試乗会 ライドオンキャンペーンの情報はこちらから・・・・

SP忠男開発チーム

製品の詳細はこちら
 

ct1252023_0900.jpg title=

2023〜ハンターカブ・CT125編 其の八

  • 投稿日時:2023年03月08日
  • カテゴリー:CT125 23

★トルクの谷を消すために徹底的に取り組んでる★

今度はマフラーのメインパイプ内の寸法を微妙に変更して、
エキゾーストパイプに組み込んだ。
キャタライザー(排出ガス発散防止装置)の位置を調整し、
サイレンサー内部の構造も変えて・・・・。

いじれるところは全ていじって、
トルクの谷を消すために徹底的に取り組んでる。
ほんの僅かだけれど変化は見えている。
手間の割に成果は少ない。
でももう少し、もう少し。

SP忠男開発チーム

 

ct1252023_0800.jpg title=

2023〜ハンターカブ・CT125編 其の七

  • 投稿日時:2023年03月06日
  • カテゴリー:CT125 23

★低速域から高速域に移行するときにトルクに谷がある★

マフラーのメインパイプの長さや太さをいじって、
爽快な高速域のパワーを引き出した。
ただ、そのままだと、やはり野山の散策に
心地良いあの感覚がスポイルされてしまう・・・。
そこで、今度は更に大胆にエキゾーストパイプを伸ばして
また太さも微妙に変えてみる。

いいね、さすがうちの開発チームは諦めないね。
都会の喧騒を離れ、遠くへ遠くへ、
そしてたどり着いた野山を散策する。野山を駆け回る。
いい感じだ。いい感じ。 
でもまだ、低速域から高速域に移行するときにトルクに谷がある。
普通の人なら、あまり気が付かないかもしれないけど、いやだ。

SP忠男開発チーム

 

ct1252023_0700.jpg title=

2023〜ハンターカブ・CT125編 其の六

  • 投稿日時:2023年03月01日
  • カテゴリー:CT125 23

★高速域が少し伸びないんだ★

でも・・・・
高速域が少し伸びないんだ。
これでは気持ち良く遠くに足を伸ばすことなんて、出来ないな。
また、パイプを短くすれば高速域は伸びるけど
野山を散策した時のあの心地良さがスポイルされてしまう。
どうする?

SP忠男開発チーム

 

ct1252023_0600.jpg title=

2023〜ハンターカブ・CT125編 其の伍

  • 投稿日時:2023年02月22日
  • カテゴリー:CT125 23

★たくましいトルクは、野山の散策にも持って来いだ★

低い回転域でトントントンてシフトアップ
あとはそのままオートマチック感覚で走る。

心地良い。
いいねぇ〜。
たくましいトルクは、野山の散策にも持って来いだ。
でも・・・・・。

SP忠男開発チーム

 

ct1252023_0500.jpg title=

Dax125編 其の伍

  • 投稿日時:2023年02月22日
  • カテゴリー:Dax125

★ほんの少し緩くしてみたいな・・・。★

うわぁ〜すごく良い。 
エキパイの長さを長くして、
テーパー形状のメインボディーも設計変更してみた。
更に豊かなトルクが生まれ、
そして高速へと綺麗に整ったトルクラインが伸びていく。
秀逸だね。

こうなると車体の挙動が全てライダーのコントロール下になるので、
スタンダードの頃に感じていたわずかな不安感が、
何事もなかったようにスゥーと消えていく。
体から余計な力が抜けていくような、
すっごく快適なフィーリングは引き出された。
まさに『気持ちイー!』

あとは少しアクセルに対してエンジン回転のピップアップが、
シビアに感じて少しせっつかれたように感じるので、
ほんの少し緩くしてみたいな・・・。

SP忠男開発チーム 

dax125_0500.jpg title=

  • SP 忠男 浅草本店
  • 〒111-0033 東京都台東区花川戸2-17-10
  • 平日 10:00~19:00  土日曜/祝日 9:30~18:00
    定休日 毎週水曜日 第三火曜日
  • SP忠男 業販部
  • 〒111-0033 東京都台東区花川戸2-17-10
  • 定休日 毎週日曜日 祝日

スペシャルパーツ忠男(SP 忠男)| オートバイ・バイク・二輪車、オリジナルマフラー公式サイト

オートバイのオリジナルマフラーを中心にバイク・二輪車のスペシャルパーツを開発しお届けします。
”気持ちイー!”で世界中のライダーを愉快にさせるために。
MT-09、MT-07、YZF-R25、XSR900などの交換用マフラーを取り揃えています。
オートバイ、バイクのマフラーの交換、カスタムチューニングはお任せください。