忠さんが陣頭指揮をとってマフラーを開発していく実際のストーリー|マフラー開発奮闘記

CRF250 RALLY 2021〜編 其の伍

★特徴的な特性を示す数本のパイプが出来上がった★

開発チームは深い迷路に入り込んでしまった様だ。
シャーシダイナモ(出力特性を測定機械)を基準に
理想の走りを想定していくつもの試作を繰り返している。

パイプの太さ全長、太いパイプと細いパイプの長さの割合、を何度も何度も作り替えて・・・・・
しかし、想像している様な、理想的なパワーラインは浮き出てこない。

その中で特徴的な特性を示す数本のパイプが出来上がった。
計測上のトルクラインは決して褒められた様なラインではない。
しかし、手詰まり、このままでは開発が先に進まない。
一旦、テストライドをして、この数本のパイプから今後の開発方針を決めるとするか。

SP忠男開発チーム

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CRF250 RALLY 2021〜編 其の四

★5000rpm手前のトルクの谷というか、違和感が増していってしまう。★

まずは、現行CRF250L用POWERBOXパイプを基準に
各部パイプの長さ調整を行い変化を確認していったんだ。
しかし、何をやってもトルクの上昇ポイントが高回転側に移動してしまい、
5000rpm手前のトルクの谷というか、違和感が増していってしまう。
当初は、もっと簡単に結論が出ると思ったのに、そうはいかない様だ・・・。

なんとなく、長丁場になりそうな予感。

SP忠男開発チーム

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CRF250 RALLY 2021〜編 其の参

★アクセル開度に対する加速の上昇具合が明らかに良くない★

あれから毎日毎日乗ってみた。
ちゃんと、確認してみて良かった!

やっぱり違うんだ・・・・。
CRF250Lと同じPOWERBOXパイプではダメなんだ。
開発って面白いよね、大切なのは感性。
なんとなく、違和感を感じたら一旦ストップ。
そして探求する、この工程がおもしろい。

さあ、何が違かったか?何が、このままでは、ダメなのか?
まず、POWERBOXパイプに変えて一般道やオフロードをを走った時に1速から3速
う〜ん、ギリギリ4速まではCRF250Lにパイプを交換したときと
気持ちイー! フィーリングは変わらない。
そう、セローの領域だ。綺麗なトルクラインでトコトコ走れてとても気持ちイー!
しかし、5速や6速を使ってアクセルを捻ると、
5000rpmの手前になんとなく加速が滞る感じがするんだ。

普段、普通に乗っているとあまり気が付かない。
けれど、この回転域から加速をし始めると、
アクセル開度に対する加速の上昇具合が明らかに良くない。
10捻って、8加速する感じだ。
求めているのは10捻って、11加速する。
そんな感じ、これはCRF250Lにはなかった、不快だ。

高いギアを選択すると車重にトルクが負けてしまう。そんな感じ
ガソリンタンクが大きくて、満タンにするとこの傾向は特に顕著。
アクセルを開けると車体を前に進める力を、
重心の高さのおかげで、後ろに引っ張る力が働いて弱めてしまう、そんな感じだ。

この感覚はCRF250L時にはなかった。
しかし、このエンジンの5000rpmまでの回転域で変化を創り出すノウハウは持っている。
なんとか、今よりもっと気持ちイー! 走りを引き出したいものだ。

SP忠男開発チーム

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CRF250 RALLY 2021〜編 其の弐

★重量配分けっこう違うし、★

ほ〜お!なんの問題もない。
CRF250LのPOWERBOXパイプをつけると、やはり同じエンジンだけあって、
5000rpm以下、4000rpm台までの心細い感覚は
CRF250Lと同じ様に豊かで、心地よい雄大なトルクラインに変化してくれている。

いいね、このままCRF250LのパイプをCRF250RALLY用として販売しても大丈夫じゃないかな。
でも、10Kgの車重差というか、燃料タンクを満タンにした時の重量配分けっこう違うし、
必要とされるトルクの特性がまったく同じってこともないよな・・・・。
もう少し、探ってみるか。

SP忠男開発チーム

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CRF250 RALLY 2021〜編 其の壱

★POWERBOXパイプをCRF250 RALLYに付けてみた★

このエンジンと車体の組み合わせとてもいいね! 
大きくて重たい車体なのに、それを感じさせない。
楽しいね、CRF250 RALLY!

車両も来たし、せっかくだから、
まずは CRF250L用に開発をしたPOWERBOXパイプをCRF250 RALLYに付けてみた。
なんの問題もなく、そのまま付く。
さて、その走りはどう変化するんだろう。楽しみだ ・・・。 

SP忠男開発チーム

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CRF250 RALLY 2021〜編 序章

★車重も違うし、ポジションも違う★

CRF250Lのパイプを購入されたお客様からの評判を聞いて
最近CRF250RALLYのパイプのリクエストが殺到しているんだ。
毎日の様にメールや電話での問い合わせが届く。
SP忠男期待してくれるんだなぁ〜、って涙が出るほど嬉しいね。

ということで、なんとかこの期待に応えたくて、
CRF250RALLYを手配してみた・・・・・
これ、車重も違うし、ポジションも違う。
きっと、一緒のパイプではダメなんだろうなぁ〜。

SP忠男開発チーム

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2021~PCX160篇 其の七

  • 投稿日時:2021年08月24日
  • カテゴリー:PCX160 2021~

★この特性は決してシャーシダイナモ(出力特性測定器)では読み取れない★

う〜ん『気持ちイー!』
再度パイプの組み合わせとバイパスの位置を探りながら
50Km/h付近にトルクの谷、加速の濁りを払拭した。
すると、今度は全体的にアクセルへの速度の追従がシビアすぎて、
速いだけで気持ちよさが全く失われてしまった。これはダメだ。 

そして、今度はバイパスパイプの太さとメインパイプの長さの組み合わせを変えながら、
ちょうどいい感覚を探っていったんだ。
あのSP忠男らしい このマフラーの人気の秘訣でもある
ライダーの気持ちを、ほんのほんのわずか時間を置いて追従してくる、
決してライダーを急かさない、大らかで魅力的な加速が出来上がったんだ。
ほんと『気持ちイー!』

この特性は決してシャーシダイナモ(出力特性測定器)では読み取れない、
人間の感性で探ることしかできない特別な感覚なんだ。
この特性は絶対にうちのマフラーからは、はずせない大切な要素なんだ。
車の後ろを継いていても常にマシンの動きが読めるから、冷静でいられる、緊張しない、
ほんの少し右手を捻るだけで追従できるこの特性が、『気持ちイー!』
また豊かにそしてフラットに引き出したトルクが、
週末タンデムでツーリングなんかも『気持ちイー!』
田舎の道を豊かなトルクラインで淡々と淡々と気持ち良く走るなんてことも得意なんだ。
ジェントルなサウンドと共に
思わず『気持ちイー!』って叫びたくなる、いいマフラーができました。嬉しい。

また、いつものように 週末各地で行われる快感体感試乗会 ライドオンキャンペーンに
試着用のマフラーを持ち込むから ぜひ自分のPCX160に試着して体験してみて欲しいな!
ライドオンキャンペーンの詳細はこちらから! 

SP忠男開発チーム

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レブル250 NEWパイプ編 其の六

★理想的なトルク特性に仕上げることが出来た。★

すごい、気持ちイー!  
完璧にトルクラインが繋がった。
豊かなで逞しいトルクが。『気持ちイー!』を連発させてくれる。
ほんと、気持ちイー!
クラッチミートからすぐに低い回転で、どんどんシフトアップして行く。
5速や6速にギアをホールド。
あとはほんのわずかアクセルに右手を添えるだけで心地よい速度を維持できる。
最高だね!

普段から、1速高いギアを選択して トットット心地よく走る。
車の後ろを走っても捻ったか捻らないか、わからなくらい少しのアクセル開度で、
しっかりと追従できるから、安心だし、楽ちんだ。
しかもライダーの意思を追いかけるように、絶妙なタイミングでエンジンの回転がついてくる。
これがファンを虜にするSP忠男ならではの特別な味付けなんだ。
シャーシダイナモでは全く表現されない、
ライダーの感覚だけが頼りで開発される特別な特性なんだ。
ほんと『気持ちイー!』
今回は、パイプ内に確保したインナータイプの膨張室の容量にまでメスを入れ、
さらには膨張室への排気取り出し口の穴径まで色々試して、
最も体感の『気持ちイー!』設定を探って調整をしたんだ。
走っては変え、走っては変え、ものすごく時間のかかる作業だったけど、
結果正解、理想的なトルク特性に仕上げることが出来た。
高速域も『気持ちイー!』逞しくグングン伸びる、これはいい、これはいい出来だ。

また、製品が出来上がったらいつものように快感体感試乗会ライドオンキャンペーンで
試着用のパイプを用意するから、ぜひ自分のレブル250に装着して体験して欲しいな。

SP忠男開発チーム

試乗会の日程はこちらから 
製品の詳細はこちらから 

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MT-09 2021~ 編 序章 

  • 投稿日時:2021年08月23日
  • カテゴリー:MT09 2021~

★せっかくだから、マフラー作りますか★

我が社に早くも新型MT-09 SPがやってきた。
ていうか、営業の小川くんが購入した愛車!
かっこいい!
せっかくだから、マフラー作りますか。

SP忠男開発チーム

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レブル250 NEWパイプ編 其の伍

★もう少し、雄大さと逞しさが欲しいんだ★

う〜ん 惜しい!
レブルらしい、大らかさは引き出せた。
でも、何だか4速50Km/hあたりが、ふぁ〜っと、しすぎて頼りない。
もう少し、雄大さと逞しさが欲しいんだ。
スタートから早め早めにシフトアップして、
6速55Km/hくらいからギアをホールドで、
アクセルもほとんど動かすことなく、
どこまでもどこまでも、淡々と淡々と、田舎の道を走り続けるんだ。
そんなフィーリング。
そして、そこから上はビューンと伸びて、
今度は高速道路も快適に余裕で走る。
多分、もう少し、特性をつめていけばそれも可能になりそうな感じだ。
楽しみだね。

SP忠男開発チーム

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  • SP 忠男 浅草本店
  • 〒111-0033 東京都台東区花川戸2-17-10
  • 平日 10:00~19:00  土日曜/祝日 9:30~18:00
    定休日 毎週水曜日 第三火曜日
  • SP忠男 業販部
  • 〒111-0033 東京都台東区花川戸2-17-10
  • 定休日 毎週日曜日 祝日

スペシャルパーツ忠男(SP 忠男)| オートバイ・バイク・二輪車、オリジナルマフラー公式サイト

オートバイのオリジナルマフラーを中心にバイク・二輪車のスペシャルパーツを開発しお届けします。
”気持ちイー!”で世界中のライダーを愉快にさせるために。
MT-09、MT-07、YZF-R25、XSR900などの交換用マフラーを取り揃えています。
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