忠さんが陣頭指揮をとってマフラーを開発していく実際のストーリー|マフラー開発奮闘記

2018~SR400 POWERBOX サイレンサー編 其の九

★高速連続走行1000kmに及ぶ耐久走行テストです★

今回、2018~SR400 POWERBOXサイレンサーは、
厳しい排出ガス規制に対応するために、大容量で、
とても高価な排出ガス発散防止装置(キャタライザー)を内部に組み込んでいます。
この厳しい規制をクリアするために必須な装置ですが、
これがかなりの厄介者で、排出ガスを浄化する際に高温を発し
サイレンサーの内部を800度以上に上げてしまいます。

そのことで、サイレンサー内部の金属が収縮し変形したり、破損したりします。
また、内部が800度以上になると
サイレンサーの外側が一瞬にして艶のない茶褐色に変色します。
これを抑えるために今までになかった、
数々の特殊な構造をこのマフラーには採用をしています。

そのために今まで10ヶ月以上をかけ性能と共にこの対応に当たってきました。
そして、今回市販を前に、これまでになかった過酷な耐久テストを行うことにしました。
高速連続走行1000kmに及ぶ耐久走行テストです。

まず東京⇆秋田間の1212Kmをの高速連続走行を行いました。
これにより今まで想像をしていなかった箇所の変形が確認されました。
この時点で問題が発覚したことは、私達にとってとてもラッキーな出来事でした。
そして、さらなる対応を行いました。

何度か500Km程度の高速テストを繰り返し確認し、最後の確認に
今度は東京⇆青森の1438Kmに距離を伸ばし連続高速走行を行いました。
今度は対策がうまく作用し部品の変形や破損は一切、確認されませんでした。成功です。

これまでシャーシダイナモ上での耐久テストや、
500Km程度の度重なる連続高速走行テストなどは行ってまいりましたが、
その距離を倍以上に伸ばしての連続走行テストは今回が初めてで、
大変貴重なデータを集めることができました。
このデータは、これからのSP忠男にとってとても大切な財産となりました。

このような最高に楽しく身のある開発を行えるのも、
いつも暖かく応援してくださるSP忠男ファンや
ユーザーの皆様の応援があるからこそできる仕事です。
改めて皆様に感謝申し上げます。有難うございます。

SP忠男開発チーム

*製品が出来上がったら、日本中を駆けずり回っている 
快感体感試乗会「ライドオンキャンペーン」で乗ることができます。

sr400pb0800.jpg title=

sr400pb0801.jpg title=

sr400pb0802.jpg title=

sr400pb0800.jpg title=

CRF250L 2021〜編 其の伍

★4000rpm付近のモヤモヤが、かなり薄らいできている★

太いパイプと細パイプの配分を変えながら
低速域のトルクラインを右肩上がりに整えてみた。
かなり良い傾向にはなってきた・・・。
2500rpm付近から、少し右肩上がりのトルクラインだ。
このおかげで、4000rpm付近のモヤモヤが、かなり薄らいできている。
確実に良い方向に向かっている。

SP忠男開発チーム

crf250l2021_0500.jpg title=

2021~PCX160篇 其の壱

  • 投稿日時:2021年06月08日
  • カテゴリー:PCX160 2021~

★200ccクラス走りになるね★

いいね、さすが160パワフルで、さらに完成度が高くて、
PCXは160を基準に開発がされているをことひしひしと感じ取れるね。
これ、もう少し全体的にトルクを上げていくと、200ccクラス走りになるね。楽しみだ。

SP忠男開発チーム

pcx1602021_0100.jpg title=

CRF250L 2021〜編 其の四

★低速域のトルクがフラットになりすぎて★

あ〜この感じ、この感じ。 思い出す、何年前だろう? 
最初のCRF250Lの開発の際に、低速のトルクを引き出そうとしてこの感覚に陥った。
そうそう、低速域のトルクがフラットになりすぎて、
ものすごく退屈でしかも不快な特性になったんだ・・・・。

あの時は確か、極端に低速トルクを落として、
トルクラインを右肩上がりに修正して、
なんとかこの窮地を脱した記憶が蘇ってきた。
このマシンにも同じ手が使えるのかな。

SP忠男開発チーム

crf250l2021_0400.jpg title=

FORZA 2021~ 編 其の六

  • 投稿日時:2021年06月07日
  • カテゴリー:FORZA 2021~

★ライダーが無意識のうちにストレスを感じているこの感覚だ★

いいね! やっと基本的なトルクラインと出力特性が完成した。
あれから、何本太いパイプと細いパイプの長さの違う組み合わせを作ったかわからない。
その度に走らせて、その体感を記録に残すために
シャーシダイナモ(出力特性測定器)にかけて、できあがった。

この作業が最高に楽しい。
どんどん変化していくと、その度にワクワクが倍増していくんだ。
さあ、ここからが本当で、一番手間のかかる領域に入ってくる。
これからの課題は、一番最初にこのマシンに乗った時のあの感覚の解消だ。
そう、以前のモデルもその前のモデルもあったこの感覚。
ライダーが無意識のうちにストレスを感じているこの感覚だ。

これを取り除いてあげると、このフォルツァは、すぅっと、ストレスが消えて
『気持ちイー!』 って声が自然と湧いてくるようになるんだ。
この隠スパイスの利かせ方がSP忠男の真骨頂なんだ。
ここからが最高に楽しみだ。
 
SP忠男開発チーム

forza2021_0600.jpg title=

forza2021_0601.jpg title=

FORZA 2021~ 編 其の伍

  • 投稿日時:2021年06月04日
  • カテゴリー:FORZA 2021~

★高速域と中低速域の両方でラインが整い始めてきた★

開発のメンバーは、基本的な特性を作り上げるのにかなり苦労をしていた。
なかなか、思い通りの綺麗なトルクラインを引き出すことができなかったんだ。
低中速のトルクラインを完成させると、高速域が伸び悩んだり、またその逆も・・・。
そこで、今度はパイプの太さを細い径のものから、途中で太い物に繋いでみた。
いい感じだ。
割と高速域と中低速域の両方でラインが整い始めてきた。
あともう少し、あともう少しで、なんとかなりそうだ。

SP忠男開発チーム

forza2021_0500.jpg title=

forza2021_0501.jpg title=

CRF250L 2021〜編 其の参

★高速域の伸びが引き出せるかの確認を行なっていこう★

CRF250Lをよく知るために乗って、乗って、乗って、感じてみた!
基本的には全く非の打ち所がない。
だけど、なんとなく4000rpm付近がもやもやした気分になる。なんだろう。
あと、マシンのあたりが、ついていないせいもあるのかもしれないけれど、
高速域の伸びが、もう少しあったほうが、気持ちがいいかも入れないな。
とういうところで、まずはたたき台として、
一つ前の形のCRF250Lのパイプを引っ張り出してきた。着くかなぁ?

おっと、太さも、長さも、見事なくらい全く違う。たたき台になりません。
いずれにしろ、4000rpm付近のトルク特性を整えるために
少し長くして、低速の強化と、太いパイプに置き換えて、
高速域の伸びが引き出せるかの確認を行なっていこう。

SP忠男開発チーム

crf250l2021_0300.jpg title=

ハンターカブ・CT125篇 其の参

  • 投稿日時:2021年06月04日
  • カテゴリー:CT125

★ほんのわずかトルク変化が生まれてきた★

可能な限り、スリムに仕上げたので、サイレンサーの容量が稼げない。
なかなか、性能アップが難しい。
ここのところ、ぶっ通しでハンターカブにかかりっきりだったが、
長さを変え、太さを変え、サイレンサーを一から作り直して、
やっと低速域に、ほんのわずかトルク変化が生まれてきた。
ここまでが長かった。
製品につながるような気持ちイー! トルクラインではないけど
変化が生まれたのは良い兆しだ。
さあ、頑張るぞ。

SP忠男開発チーム
ct1250300.jpg title=

CRF250L 2021〜編 其の弐

★エンジンが冷えている時と温まっている時で全く調子が違うんだ★

RF250Lをよく知るために乗って、乗って、乗って!
それにしてもこのマシンは、まだ当たりがついていないせいなのか、
エンジンが冷えている時と温まっている時で全く調子が違うんだ。
冷えている時は本当にひどいんだ。
トルクラインが乱れていて全然楽しくない。
しかし、一旦エンジンがかなりの高温に成ってくると見事なくらい調子が良い。
それには、そこそこの距離を走らなくてはならず、
判断をかなり、難しくしてくれる。
どこの状態を感じ取っていけばいいのか・・・。

SP忠男開発チーム

crf250l2021_0200.jpg title=

FORZA 2021~ 編 其の四

  • 投稿日時:2021年06月01日
  • カテゴリー:FORZA 2021~

★確実にトルクラインやパワーピークも変化する。★

さて、心を入れ替えて一から出直しだね!
まずは、前回サイレンサーの差し込み量を変えてチャックした特性の変化は、
元の長さより30mm長くした方が少し高速が伸びて感じはよかった。
しかし、これだけの変化ではではどうしようもない。
そこで、今度は根本のパイプの太さを変えてみた。
そう、今までよりひとまわり太いタイプに一から作った。
確実にトルクラインやパワーピークも変化する。
これなら、なんとかなるかな。

SP忠男開発チーム

forza2021_0400.jpg title=

  • SP 忠男 浅草本店
  • 〒111-0033 東京都台東区花川戸2-17-10
  • 平日 10:00~19:00  土日曜/祝日 9:30~18:00
    定休日 毎週水曜日 第三火曜日
  • SP忠男 業販部
  • 〒111-0033 東京都台東区花川戸2-17-10
  • 定休日 毎週日曜日 祝日

スペシャルパーツ忠男(SP 忠男)| オートバイ・バイク・二輪車、オリジナルマフラー公式サイト

オートバイのオリジナルマフラーを中心にバイク・二輪車のスペシャルパーツを開発しお届けします。
”気持ちイー!”で世界中のライダーを愉快にさせるために。
MT-09、MT-07、YZF-R25、XSR900などの交換用マフラーを取り揃えています。
オートバイ、バイクのマフラーの交換、カスタムチューニングはお任せください。